

esports専門学校の実態がわかっていない人
「esports専門学校ってなに...? 入学する意味ってあるの? 学費ってどのくらいなの? 詳しい人いたら教えてください。」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- esports専門学校の概要
- プロゲーマーになれるかは努力次第
記事を書いている僕は、「レインボーシックスシージ」というFPSゲームタイトルで国内大会2位を経験。
「Crest Gaming」というプロesportsチームに所属していました。
僕の知り合いに、esports専門学校に通っている人、esports専門学校の講師をしている人がいるので、色々な話を聞きました。2人は別々の学校です。
ということで、「eports専門学校」について解説していこうと思います。
esports専門学校の概要

内容は下記の通り。
- 学習内容
- 教員
- 学費
学習内容
学校に通う上で、なにを学ぶかは最も重要なことです。
とあるesports専門学校のカリキュラムを参考に見ていきたいと思います。
基礎カリキュラム
- esportsの世界を学ぶ
esports業界研究/世界市場/日本市場/企業研究/チーム研究 - キャリアプログラムを学ぶ
企業研究/チーム研究/スポンサード基礎/契約基礎 - プレイを学ぶ
ゲーム実習基礎/基礎知識/ルール/戦略/戦術/分析 - ストリーマーを学ぶ
配信技術/実況解説/キャスター基礎/企画/プロデュース - セルフマネジメントを学ぶ
メンタルトレーニング/フィジカルトレーニング/プロデューストレーニング/英会話
専門カリキュラム
- プロフェッショナルマインドを学ぶ
自己認識/自己管理/スポンサードトレーニング - コーチングスキルを学ぶ
チームマネジメント/コミュニケーションスキル/戦略/戦術/解析 - チームプレイを学ぶ
練習試合/コミュニケーションプレイ/戦略/戦術/分析 - アナリストを学ぶ
ゲーム構造/データベース/AI解析 - 海外、国内の提携チームとの交流戦
プロチームからアマチュアチームまで幅広く実践的に試合を行う
就職対策カリキュラム
- 資格取得サポート
- 業界特別ゼミ・特別講義
- 海外実学研修
- 東京ゲームショウ出店
- ポートフォリオ指導
- 合同企業説明会
- インターンシップ
1つの専門学校を参考に書きましたが、知り合いの講師と生徒に聞く限りはここまで充実していないので、カリキュラムに関しては、学校によりけりになってしまう感じですね。
教員
教員に関しては、それぞれのクラスに担任が1人、ゲームタイトル別で専門の講師が1~2人が一般的です。
担任
esportsに幅広く精通している人(元プロゲーマー、esportsキャスター等)が担当します。
講師
基本的に学校と提携しているプロチームのコーチ・選手が担当します。
そのプロチームの実績を見れば講師のレベルがわかります。
イベントが盛んな学校に関しては、有名なプロゲーマーを招いて、特別講義を行っているところもあるみたいです。
学費
学費に関しては、2~4年制と通う年数によって変わりますが、250~500万円くらいです。
今回は8校をピックアップして見ていきたいと思います。
学校名 | 学年制 | 卒業までにかかる学費 |
---|---|---|
北海道ハイテクノロジー専門学校 | 2年制 | 231万円 |
東京アニメ・声優専門学校 | 2年制 | 推定300万円(初年度148万円) |
東京デザインテクノロジーセンター専門学校 | 4年制 | 576万円 |
日本工学院 | 2・4年制 | 260~505万円 |
デジタルハリウッド大学 | 4年制 | 513万円 |
名古屋デザイン&テクノロジー専門学校 | 3年制 | 非公開(初年度145万円) |
OCA大阪デザイン&IT専門学校 | 3年制 | 420万円 |
福岡デザインテクノロジーセンター専門学校 | 3年制 | 417万円 |
上記の表はこちらのブログを参考にさせていただきました。
https://ao-haru.jp/esports/sennmonngakkou-gakuhi/
皆さんの思っていた金額よりも高いと思います。
普通の専門は1年あたり100万円程度なので、それに比べると高いですね。
プロゲーマーになれるかは努力次第/span>

内容は下記の通り。
- 努力次第とは
- esports専門学校に通うメリット
- esports専門学校に通うデメリット
努力次第とは
いきなり厳しいことを言うかもしれませんが、
自分の努力次第
これに尽きます。
それはなぜか。
スポーツの世界でもesportsの世界でも、プロというものは”実力主義”です。
例えば、サッカー教室でプロ選手を多く輩出しているところがあるとします。
そのサッカー教室に通ったからといって、全員がプロ選手になれるわけではありません。
逆にそういった有名なサッカー教室に通っていなくても、自分で努力して実績を残した人はプロになれます。
それはesportsにおいても同じことです。
プロになるためには、ひたすら努力を続けて、結果を残すしか方法がないです。
esports専門学校に通うメリット
先程のテーマを見て、「だったら通う意味ないじゃん。」と思った人も多いのではないでしょうか。
意味がないわけではありません。
今まで培ってきたノウハウ
先程の例で言うと有名なサッカー教室へ通うメリットとしては、今までプロ選手を育ててきた練習方法や知識があります。
自分でひたすら努力することで、その練習方法や知識を見出すことはできなくはないです。
ですが、とても難しく、多大な時間が掛かります。
esports専門学校では、実際にesportsの大会で実績を残した人が講師になることが多いです。
なので、練習方法や知識を講師から直接聞くことが出来ます。
プレイ時間の増加
授業時間にゲームをプレイしたり、知識を得ることが出来るので、単純にゲームに触れる時間が増えます。
esports専門学校に通うデメリット
正直に言うと僕はデメリットの方が多いと思います。
学費が高い
先程の表を見ればわかると思いますが、普通の専門学校に通うよりお金がかかります。
それとは別に学費とは関係ないのですが、プロゲーマーになるためには家でも努力する必要があります。
なので、家でも学校と同じくらいの環境を用意する必要があります。
今の時代、皆さんスマホは持っていると思います。
なので、スマホアプリのゲームをプレイしてる人は問題ないです
ですが、PCゲームをやりたい or やっている人は学校と同じくらいの環境を用意したほうがいいので、そこにお金が掛かってしまいます。
確実にプロゲーマーになれるわけではない
先程もお伝えしましたが、専門学校に通ったからといって、確実にプロゲーマーになれるわけではありません。
授業を受けるだけでなく、他のところでも努力して、実績残す必要があります。
授業内容が学校によって異なる
授業内容がしっかりしている学校は、頻繁に練習試合をしたり、ゲーム別のカリキュラムがしっかりしていたり、生徒一人ひとりに細かく教えたりしています。
ただ、すべての学校がそうとは限りません。
基本は見守るだけで質問があればそれに応じるだけの場合やゲーム別のカリキュラムがなく、行き当たりばったりで授業が進んでいくこともあります。
好きなゲームだけを出来るわけじゃない
学校によって違うと思いますが、様々なゲームの授業をやることが多いです。
なので、興味のない分野のゲームの授業を受けなければいけません。
まとめ
- 学習内容は学校によりけり
- 教員はesportsに関わっている人
- 学費は通常の専門学校より高い
- プロゲーマーになれるかは努力次第
- esports専門学校はメリットもデメリットもある
というわけで、今回は以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。